こんにちは。ツシマです。
今回は、看護職のほとんどが聞いたことがないであろう便利ツール、Tableauがどんなに素晴らしいツールかを存在したいです。
もしフローレンス・ナイチンゲール女史がTableauを見たら、喉から手が出るほど欲しがると思います。
そんなに便利なツールって何じゃいな、と思ったそこのあなた。
瞬足でTableauのことを知って、コーナーで差をつけろ…(私の世代がバレる記述)
そもそもTableau(タブロー)って何すか?
Tableauとは、データをパッと見て「ふむ、これは問題だ」と悟れる、魔法のようなグラフ作成ツールです。
データの操作も直感的にできて簡単です。
要するに、「数字は苦手…」と言ってきた人にこそ使ってほしい、データの通訳機です。
「この病棟、なぜか火曜だけ転倒が多い…?」
「健診センター、9時台の待ち時間だけ爆発してるんだけど?」
「夜勤者の血圧…なんか高くない?」
そんな「なんとなく変だな」を、「ほら見て、やっぱり!」と可視化できるのがTableauです。
Tableauって、ひとつじゃないんです。
「チャンチャカチャンチャン チャチャンチャチャンチャン♪Tableau始めようと思ってググったら〜〜〜種類がありすぎて挫折しました〜〜〜〜
チクショーーー!!!」
……安心してください、ここで説明しますよ。
ざっくり言うと:
- Tableau Public:無料。気軽に始められる。2024年からローカル環境(インターネットではなく、パソコン内のこと)で保存できるようになった。Excel・csvデータを基にした資料を世界に公表することができ、世界中の人が作ったクオリティが高いダッシュボード(資料)が見られる。
- Tableau Desktop:有料。ただしPublicとは違い高性能で自由度も高い。下記のTableau Server / Tableau Cloudを使うには必須。
- Tableau Server / Tableau Cloud:チームでデータ共有するためのツール。
- Tableau Prep:有料の補助ツール。Tableauを使うにはExcelやcsvデータを整える必要があるけど、これを使えば簡単。
最初はPublicで十分!何よりタダ。
予算事情にも優しい、それがPublic。
ただしセキュリティについてはTableau Desktopの方が強いので、Publicで練習したらTableau Desktopに切り替えることをお勧めします。
「Tableau持ってないから見えません」は卒業しよう
「せっかくTableauを使って資料を作ったのに、見てもらいたい人はTableauを持っていなかったよ…トホホ…」
ご安心ください。
Tableau ReaderがあればTableauで作ったファイルを無料で閲覧可能です!
ドヤ顔で、あなたが作ったTableauのダッシュボードを見せつけちゃいましょう。
実践!!Tableauで可視化!!
では、皆さんにTableauで何ができるかを知ってもらうために、実際に私が作ったTableauダッシュボードを見てもらいましょう。
今回のダッシュボードは、e-Statの「学校養成所卒業生就業状況、都道府県別(大学/短期大学3年課程/短期大学2年課程)2/2 」https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003355921を参照して作りました。
このデータでは、2016年度〜2018年度に大学を卒業した看護学生が、①大学の所在都道府県とは別の都道府県で就職した人数、②大学所在地の県外で就職した学生の就職先都道府県を示しています。
つまり看護学生版・転出と転入のようなものです。
実家がある都道府県に就職した人もいるかもしれませんが、「おらこんな田舎嫌だ、東京の病院さ行くだ!」等いろんな理由がありそうですね。
では、県外に就職した看護大学生が就職した先の都道府県をグラフ化してみます。グラフを作るための画面を「シート」と言います。

難しそうに見えますが、直感的に操作できるので慣れてしまえば怖くないです。
今回は棒グラフにしましたが、今度はワンクリックで県外大学の看護学生が入職した数が多い都道府県毎に並べ替えます。

やっぱり東京が人気だった…
データによっては折れ線グラフや箱ひげ図はもちろん、こんなグラフや

こんなグラフも作れます。

シャレオツ!!!
Tableauでは、とにかく作れるグラフの種類が多いのです。
驚くのはまだ早い。今回のデータには都道府県が含まれているので、


このように地図上で表示することができるのです!
Tableauを極めれば、「病院内の地図を使って、転倒事故が多い場所を可視化する」なんてこともできます。
次に紹介するのが、「Tableauの目玉」です。
動画があれば良かったのですが、予算の都合で載せられませんでした…ごめんなさい
下の図のように、「ダッシュボード」という今まで作ったグラフをまとめた資料を作ることができます。

これがまたすごいんです。
試しに、「保健師」として就職した人の県外就職について見てみましょう。

上の棒グラフをご覧ください。一気に人数が減りましたね。
実は最初のダッシュボード画面から2クリックでこの画面にすることができます。簡単!!
やはり新卒から保健師として就職する人は少ないんだな、と分かります。
次に、私の出身地、三重県を中心にグラフを見てみます。

愛知の大学を卒業した人達が3年間で55人も三重で就職してくれたことが分かります。
いやぁ、ありがたい。もしかしたら愛知の大学を出た三重県民が地元に就職しただけかもしれんけど。
意外と栃木や千葉、埼玉、愛媛等の遠くの大学を出た人が三重に就職してくれています。Youは何しに三重へ?
尚助産師で三重県に来てくれた人はいなかったようです。
自分が調べたい都道府県だけチェックしたいけど面倒だ、という人、ご安心ください。
きちんと検索機能もあります。
続いて、今度は地図のダッシュボードを見てみましょう。

上が就職先の都道府県、下が出身大学の都道府県です。
色が濃いほど人数が多いです。
今度は助産師として就職した学生の動態を見ていきます。

助産師として就職した人に限ると、地域が限られますね。
実は左下の「年度」のところの再生ボタンを押すと、アニメーションで2017年、2018年のデータに切り替わるのです。


微妙に色が変わっていますよね??
こうしてアニメーションで変化が見られるのもTableauの醍醐味なのです。
今回は詳細については省きますが、複数の「ダッシュボード」を集めて「ストーリー」というものを作ることもできます。
Tableauの注意事項
Tableauは万能のツールではありません。
整理されていないデータは、Tableauにとってまるで「記録のない看護師引継ぎ」なのです。
- 「列名が“名前1”“名前2”って何?」
- 「日付が”4月21日”と“2025/04/21”が混在してるんだけど…」
- 「性別の記録が0/1、男/女、Male/Femaleでぐちゃぐちゃ」
このまま放り込むと、Tableauは混乱します。
また、今回地図を作った時は、元データから形を変える必要がありました。
こちらがe-statsからダウンロードした元データです。しかしTableauが読み込みやすいようにデータを加工してあげる必要があります。

下のようにPythonで加工してからTableauにデータを読み込んでもらいました。

Excelでデータを加工することもできますが、それだと時間だけが過ぎてしまいます。
うわぁ…面倒だ…と思った方、ご安心ください。もし困ったら、データの加工は私、ツシマにお任せください😤
データをきれいにしてから、後の可視化はTableauに任せましょう。
まとめ
Tableauは、皆さんがデータと親しみやすくなるための魔法のツールなのです!
Excelでも図を作ることができますが、Tableauはオシャレに、かつ動きがある図を作ることもできます。
皆さんも是非、Tableauを使ってみませんか?
もしも「自分でTableauを使うのは怖い…でも機能は面白そう…」という方、私がTableauでデータを見やすくすることもできるので、お声がけくださいね。
データ分析サービスとTableauでのデータ可視化サービスは、後日ココナラで出品予定です。
※2025/4/27追記
遂にココナラでデータ分析サービスとTableauのサービスを出品しました!
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