落ちこぼれナースの統計チャレンジ

元落ちこぼれ看護師(保健師)が、私と同じく統計にドキドキしている看護学生や保健師さんに、簡単な言葉で届けるために始めたブログです。

統計ソフト「SAS」について学ぼう


注意!今回の話の内容は睡眠時無呼吸症候群(SAS)ではありません!

おはこんハロチャオ。ツシマです。

今回はXのフォロワーさんのリクエストにお答えして、「SAS(Statistical Analysis System)」について説明していきます。

多くの看護職の方がイメージするであろう「睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome : SAS)」の話は一切しないためご注意ください!!

では早速、本題に入りましょう。

「SASって、無呼吸じゃなかったら一体何なのよ?」という方のために、ざっくり解説します。


そもそもSASって何ぞや?

SAS(Statistical Analysis System, 通称サス)は、看護研究・疫学・公衆衛生研究の超つよつよ味方です!


アメリカ生まれのベテラン統計ソフトで、主に研究者や行政のバリバリ統計お兄さんお姉さんたちが使ってます。


グラフや表を使ったレポート作成もできます。


特に医療、金融、マーケティング、製造業などの分野では、大規模なデータを効率的に処理して分析するためにSASが使われています。

このように、運用環境が安定しているので、高い信頼性が求められる分野で活用されます。

そこがExcelとの大きな違いです。Excelはデータの量が多くなると固まりやすくなります。

また、SASではExcelのデータを読み込むこともできます。便利!!

SASってどんな構造をしているの?

SASプログラムはざっくり言うと、「データの下ごしらえ」と「本番の調理」に分かれています。

「DATAステップ」が材料のカットや下味、「PROCステップ」が実際の調理・盛り付けです。

大体こんな構造をしているよ、と覚えてもらえればOKです。

プログラミングってどう勉強したらええねん

「は??私プログラミング勉強したことがないんですけど。高校時代は文系だったし、理系の話を聞いたら蕁麻疹が出る!!」という方、まあまあ焦らずに。

最初は難しく感じるかもしれませんが、SASを味方につけてしまえば心強いです。

SAS®  OnDemand for Academics(※無料。ただし使うにはインターネット接続が必要)を使い、自宅でどんどんプログラミングの練習をしましょう。

個人的には、プログラミングは①初心者向けの書籍に沿って、②不明な点はChatGPTに聞くことをおすすめします。

勉強していてわからない点があっても、ChatGPTにコードを尋ねたら大抵何とかなります。

「SASで、〇〇というエラーが出ました。どのように対応すれば修正できますか?私が書いたコードは〜〜(以下略)」と入力すれば、答えが返ってきます。

私もそうしてゼロからPythonを勉強しました。SASとPythonのコードは別物ですが、基本的な学び方は同じです。

ただし、ChatGPTは万能ではありません。間違った解釈をしてしまうことがあるため、もしChatGPTの答えが間違っていたり意図と違うものを出されたら、追加で質問してください。これで大抵正解に辿り着けます。

で、看護職にSASって必要なん?

SASは、「使えるなら強力な武器」です。

ただし、SASの製品版はとても高額です。およそ600,000円〜です。

値段が可愛くない。

コスト面を考えたら、RやPythonを使った方が良いです。なんせこちらは無料ですからね。

ただ、将来的に臨床研究・疫学研究の道に進むとか、
「厚労省とか国のデータ使ってバチバチにやりたいよ!」って人には、SASの知識はかなり有利です。

SASを勉強しておいて損はありません。

まとめ

SASはまとめると、

  • 信頼性がある研究の味方!
  • 大規模なデータの分析はお任せあれ!
  • ただし値段は可愛くないよ☆

というものです。

この記事で興味が出た方は是非学んでみてくださいね。


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