検定って何選べばええねん…
「t検定って何?…ああ、またこいつか。」
看護学生時代、卒論でお世話になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。今看護学生の皆さんであればこれからお世話になるかもしれませんね。
皆さんが扱うデータって、数えたり、比べたり、順番見たり…いろいろありますよね?
検定も、その“データの性格”に合わせて選ばないといけないのです。
めんどくせ〜〜〜〜!!!!!!!
というわけで今回は、あなたにピッタリな検定、占います!
楽しく・ざっくり・でも正確に!一緒に見ていきましょう!!!!!
現時点で記事がある検定については、記事へのリンクが貼ってあります。
そちらもご覧くださいね。
※「茶番はいいからとにかく結論だけくれ」というお急ぎの方は、このページの一番下まで飛ばしてください。最後に図があります。
早速やろう!!!統計占い
Q1. あなたのデータはどっち?
A. 連続変数(数で表せて、細かく刻める値)(→Q2へ)
B. 区分変数(グループ分けされたもの、選択肢で答えるデータ)(→Q9へ)
Q2. 比較したいグループ(群)の数は?
A. 2(→Q3へ)
B. 3以上(→Q7へ)
Q3. データは正規分布(パラメトリック)?
A. そうやで(→Q4へ)
B. ちゃうで(→Q6へ)
※データが正規分布かどうかはShapiro-Wilk検定(データ数が2000以内)、Kolmogorov-Smirnov検定(数が多いデータ)で簡単に見ることができます。
ただしExcelではこれらの検定はできないので要注意。
でも諦めちゃダメです!ヒストグラムを作って左右対称の山のようなグラフになったらそれは正規分布であると考えられます。
Q4. 同一人物を比べる?(対応がある?)
A. Yes! Yes! Yes! (→対応のあるt検定を使いましょう!!)
B. そんな訳ないやん(→Q5へ)
Q5. 等分散?(それぞれの群の分布の形が似ている?)
A.はい(→t検定を使いましょう!!)
B.いいえ(→Welchのt検定を使いましょう!!)
※F検定で等分散かどうかを見ることも可能です
Q6. 同一人物を比べる?
A.そうだよ(→Wilcoxonの符号付き順位検定を使いましょう!!)
B.ちゃうで(→マンホイットニーU検定を使いましょう!!)
Q7. データは正規分布(パラメトリック)?
A.はい(→ANOVAを使いましょう!!)
B.いいえ(→Q8へ)
Q8. 同一人物を比べる?
A.そうだよ(→Friedman検定を使いましょう!!)
B.ちゃうよ(→Kruskal-Wallis検定を使いましょう!!)
Q9. 同一人物を比べる?
A.そうです(→Q10へ)
B.ちゃいます(→Q11へ)
Q10.あなたのデータはどっち?
A. 2×2群(→McNemar検定を使いましょう!!)
B. 2×3群以上(→コクランのQ検定を使いましょう!!)
Q11. クロス集計表が2×2の表かつ、中身が5未満のマスがある?
A.ある(→フィッシャーの正確確率検定を使いましょう!!)
B.ないよ(→カイ二乗検定を使いましょう!!)
おわりに
統計は難しいと考えがちですが、データのタイプと関係性を整理すれば、意外と選べます。
迷った時は…落ち着いて、まずはヒストグラムやクロス検定表を作ってみましょう。
データが語りかけてくるかもしれませんよ?
最後に、先ほどの占いのフローチャートを公開します。



…完全に余談ですが、私は占いを信じないタイプです。
新人看護師だった頃、病棟で占いが流行りましたが自分だけ華麗にスルーしてしまいました。
