落ちこぼれナースの統計チャレンジ

元落ちこぼれ看護師(保健師)が、私と同じく統計にドキドキしている看護学生や保健師さんに、簡単な言葉で届けるために始めたブログです。

日本産業保健法学会 第5回学術大会に参加してきました


ごきげんよう、ツシマです。

9月20日、21日と日本産業保健法学会に参加してきました。

私にとっては初めての学会、初めての懇親会、初めてのXのフォロワーさん達との邂逅……緊張の嵐でした。

知らない間に誰かに失礼なことをしていないか心配ではありますが、私としては実りある集まりでした。

行って良かったです。

学会の中で、ツシマが参加したものについて紹介いたします。

それでは、レッツゴー!!!


大会長講演 AIの進展と産業保健の将来

AIがある未来について、ここまでは考えていなかったわ…と思った内容でした。

2045年頃には人間の定義が曖昧になる、というお話がゾッとしました。そうはならないかもしれないけど、そうなるかもしれない。AIの進化は予測できないから、そこが恐ろしいですね。

私の夫は2010年代に大学で情報工学を専攻していました。その時既にAIについての科目があったようです。夫によると、「まさか今ここまでAIが発達するとは思っていなかった」んだとか。

AIについて詳しく学んでいる人でも予測できないので、なおさら我々はAIが今後どうなるか分からないのです。

演者の山田省三先生はAIが人間を支配する世界について「手塚治虫」とおっしゃっていましたが、私は「ターミネーター」を先に思いつきました。ジェネレーションギャップですね。デデンデンデデン。

AIには倫理観がない、という課題には向き合わないといけないですね。だからこそ、AIの導入や、AIに覚えさせる内容には慎重でないといけないのです。

メインシンポジウム デジタルヘルスが産業保健にもたらすパラダイムシフトと法

データ分析を生業をしている私ですが、山田洋太先生が最初におっしゃっていた「産業保健職はデータを活用して、経営者に評価されないといけない」という話を理解しつつも、ちょっと無機質すぎるかな…と思いました。

勿論データも大事ですが、それ以前に関わる相手は「人」ですからね。

その点を三柴先生がつっこんでいて、結局データも大事ですが人の価値観も大事なんだな、と再確認しました。

今村先生の研究は、ある意味「データを集めてエビデンスを求めるだけでは、メンタルヘルス問題を予測して対応するのは難しい」と裏付けていましたね。

宋先生の「プロセスマネジメント」のお話も分かりやすかったです。実務上、デジタル化のメリットである「データ分析で集団の属性がわかる」「システムを安定化させる」も、視点を変えればデメリットにもなりえるんだな、と納得しました。

私としては、三柴先生がおっしゃる「質的なアプローチ」は具体的にどのようなものか聞きたかったです。

シンポジウム4 生成AIは私たちの認知にどのようなインパクトを与えるか〜法政策への示唆を考える〜

一番、私が学んできたこととかけ離れたシンポジウムでした。

しかも半分以上は医療の話も法律の話もしていない。

それでも満足度が高かったです。竹倉先生はリベラルアーツの申し子のように見えました。

三宅先生は医学的な視点、竹倉先生は人類学的な視点で「私達の常識は、誰かの非常識」「誰かの常識は、私達の非常識」ということを説明してくださいました。

三宅先生のお話は医学的だったため比較的頭に入りやすかったですが、竹倉先生のお話には私の常識を引っ掻き回されました。

実はツシマは最近文化人類学についての本を読んでいたので、少しだけ前知識がありましたがそれでもいざ学会で聞くと新鮮味がありました。

私が読んだ本はこちら↓

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正直、この学会では一番聴かないともったいないシンポジウムだと思います。

考え方が凝り固まらないためにも。

模擬裁判

労働者側の意見もわかるけど、会社側の意見も理解できなくはない…

法律や紛争って、そのような曖昧さや複雑さがあるものだなと実感しました。

特に私自身は精神疾患で休職→休職期間満了退職を経験したので、Xさんに痛いほど共感しました…

コミュニケーションの不足でこのような紛争が起こってしまうことはよくあるんだろうな…

結局は裁判って、「法律」だけではなく「人間味」が関わるんだな。

シンポジウム6 中小企業の産業保健の担い手としての産業保健看護職と法

産業保健師の仕事の範囲って、実は曖昧なのだと改めて実感しました。

個人的には錦戸先生の海外の産業保健職のお話が興味深かったです。

特に、産業医すら選任義務がない国があったのには驚きました。

調査されていたのは7ヶ国でしたが、他の国(カナダ、オーストラリア、中国等)はどうなっているのか気になりました。

時間ができた時に自由研究しようかな。

シンポジウム8 データ活用による健康経営推進と法的課題

個人事業でデータ分析に関わっている以上、切っては切れない問題なので聴講しました。

クロス集計は便利だけど、本当に取得するべき情報かな?必要以上に情報をとっていない?と倫理的に考えることが大事だと問題提起されました。

法律と倫理が相反することがある、というのは衝撃でした…まぁよく考えたらそうなんだけどね。

法律で許されているからOK、という問題ではなく倫理的にはどうか?というのを考えるのは人間の役割だと思いました。AIは倫理的なことを考えるのは苦手ですからね。


初学会、充実した!

今回の学会は産業保健×法律×AIの異種格闘技大会(?)みたいな感じでしたが、看護とデータサイエンスを学んでいる私にとってはむしろ最初に参加する学会がここで良かったのではないかと思います。

運営に携わった方、パネラーの方々、そして私と出会ってくれた皆様、本当にありがとうございました。

私の初学会が実りあるものになったのは皆様のお陰です。

またどこかでご挨拶できたら嬉しいです。


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