こんにちは、ツシマです。暑くなってきましたが、皆さんは元気でお過ごしでしょうか?
突然ですが、皆さんは「Informatics Nurse」という職業をご存知でしょうか?
知らない?えぇ、私も昨日まで知りませんでした。本当です。
私は元看護師・保健師のエンジニアで、既に看護師・保健師の現場にはいません。
しかし、エンジニアとして看護師・保健師の現場をもっと働きやすくできないかな、と思いました。
Informatics Nurseは日本ではあまり聞き慣れないですが、いざ仕事内容を見てみると、「確かに必要そうな職種だよな〜〜」と感じました。
そこで、皆さんにこの職種をご紹介します。
準備はいいですか?それでは、レッツゴーーーーーー!!!!!
Informatics Nurseとは?
Informatics Nurseとは、かなりざっくり言うと看護とITをつなぐ専門職です。
一般的な看護師のように患者さんへ直接ケアを行うだけでなく、
- 電子カルテの改善
- 看護業務の効率化
- データ分析
- 医療システムの導入支援
- 看護師へのシステム教育
などを担当します。
つまり、「看護師をはじめとした医療従事者が働きやすく、安全に患者さんへケアできる環境を作る」ことが仕事なのです。
ITエンジニアや院内SEとは何が違う?
「それってITエンジニアとか院内SEのことじゃない?」と思う方もいるかもしれません。いい質問ですね。(池上彰さんみたい)
実はこれらは少し役割が違うのです。
ITエンジニアや社内SEは、システムを作る専門家です。
一方でInformatics Nurseは、看護の現場を知っているからこそ、
「この画面では忙しい病棟では入力しづらいんじゃない?」
「このボタン配置だとミスが起きそうだな…」
といった現場目線で改善点を見つけ、IT担当者へ伝える橋渡し役になります。
現場の目線を持っているからこそ、システムを変えるエンジニアが机上の空論で動いてしまうのを防げるのです。
私が新人看護師だった頃、電子カルテのシステムが変わったことがありました。その時現場は大混乱でした。「記録が書きにくくなった」とか、「前の電子カルテのあの機能は、今どうなったの??」とか。
ただでさえ患者さんの対応で手一杯な看護師が、システムが変わって大混乱してしまえば余計にミスも増えることでしょう。
こういう時に、Informatics Nurseのような現場とシステム担当者の橋渡し的存在がいたら助かったのにな…と思いました。がっくし。
そもそも、Informatics Nurseがやっていることってどこで注目されているの?
アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、台湾、韓国などで、看護情報学(Nursing Informatics)という分野が注目されています。
Informatics Nurseという職種名や資格制度が特に整備されているのはアメリカです。看護学士や臨床経験2年以上などの必須条件があります。
日本でも今後増えるかもしれない
近年は医療DXや生成AIの活用が進み、看護の現場でもITを使う機会が増えています。
そんな時、システムを開発できる人だけではなく、現場を理解している人がますます重要になるでしょう。
看護とITの両方を理解している人材はまだ多くありません。だからこそ、Informatics Nurseのような職業は、日本でも少しずつ注目される可能性があると感じました。
大阪公立大学では、2017年から大学院に看護情報学研究室があります。いずれはITと医療の両方に精通している人が求められていくのかもしれませんね。
おわりに
私は看護師・保健師として働いた後、現在はデータ分析やプログラミングに携わっています。
その経験から、この職業を知ったとき、「看護とITの両方を生かせる仕事なんだ」と興味を持ち、ワクワクしました。
日本ではまだ職種名としては広く知られていませんが、これから医療DXが進むにつれて、こうした役割を担う人が増えていくのかもしれません。
今後も面白い職業を見つけたら紹介していきたいと思います!
参考にしたサイトや論文はこちらです。全て英語ですが、ご興味があればどうぞ。
https://www.nursingworld.org/content-hub/resources/nursing-resources/nursing-informatics
